金時豚の焼豚・金時豚のローストポーク

金時豚の焼豚・金時豚のローストポーク

[養豚] アグリガーデン

納田 様

きっかけ

廃棄されるはずだった「鳴門金時(さつまいも)」を飼料とし、飼育段階で構成物質は一切使わず、通常の豚よりもゆったりしたスペースで長く育成させることで良質な肉質を実現している「阿波の金時豚」

最高級の品質にかかわらず、県外のお客様にはほとんど知られていないという現実がありました。

精肉だけではなく、加工し商品化をすることで多くの人に味わっていただけるのではという想いから、阿波の金時豚専門店「アグリガーデン」ならびに「納田牧場」の納田様よりご相談頂きました。

どのように

首都圏の飲食店の多くは、こだわりの食品を使い、他店との差別化を行いたいと考えています。さらに人件費高騰の折、仕込みの時間短縮や調理工程の簡略化は、飲食店にとって切っても切り離せない問題として表れてきました。

そこでTHE NARUTO BASEでは、添加物を一切使わずに調理し、完成した加工品を真空パックに入れ瞬間冷凍することで、金時豚の品質を落とさず、かつ飲食店にとっては、解凍し盛り付けるだけでお客様に提供できるメニューとして、「金時豚の焼豚」と「金時豚のローストポーク」の開発を行いました。

焼豚は専用のつるし窯を用いて、肉の旨みを閉じ込める製法でいつまでも美味しく、そしてローストポークは、低温でじっくりと火を入れることによって、硬い肉質の部位であってもシルクのような食感を実現することができました。低温調理は肉の良しあしがダイレクトに出る調理法で、臭みの少ない金時豚にはぴったりでした。

6次化の効果

金時豚を加工し冷凍することで精肉の状態よりも使い勝手が増し、より多くの飲食店で使っていただけるようになりました。

もともと品質の高い豚肉でしたので口コミで評判は伝わり、さらに飲食店にとっても、仕込み時間なし、アルバイトでも調理でき品質のブレが少ないなど、生産者にとっても飲食店にとってもメリットづくめの結果となりました。

今後は、さらに金時豚の加工品を開発し、流通量を増やしていく予定です。また地元の給食センターでも採用が決定し、地域の子供たちへ安全な金時豚を届けることができるようになりました。